パーソナルスペースとは、人間が縄張り意識をもつ範囲のことを表す心理学用語です。
自分の中心として、他人に侵されたくない空間のことです。
一般に、男性の方が女性よりもパーソナルスぺ―スが広いとされていますが、国や個人の性格によっても差があります。
パーソナルスペースの例を上げてみましょう。
男性ならわかると思いますが、男子トイレで「小」をする時を思い出してください。
この時に、自分の隣に人がいると、発射開始までの時間が遅くなることが多数の研究により知られています。
このことは、経験的にも納得できることなのではないでしょうか?
また、トイレにすでに先客がいる場合に、隣にならないように、出来るだけ便器の間隔を空けようとしたことがもちろんありますよね?
パーソナルスペースの侵害の例として、他には満員電車やエレベーターがあります。
満員電車や満員のエレベーターなどは、ほとんどの人がストレスを感じるものだと思いますが、これもまたパーソナルスペースを侵害される距離に人がたくさんいるからです。
以下に、参考として文化人類学者のエドワード・ホールによる距離の分類をご紹介します。
距離はおおよその目安として捉えてください。
近接相15cm未満 抱擁ができる距離。 恋人などとの非常に親しい間柄の人との距離 近接距離 遠方相15~45cm 手を軽く伸ばせば、相手に触れられるくらいの距離 腕が組めるぐらいの距離。 親密な間柄 近接相45~75cm 手を大きく伸ばせば、相手に触れられるくらいの距離。 友人などとの距離 個体距離 遠方相75~120cm 互いに手を伸ばせば触れられるくらいの距離。 相談などをするのに適した距離 近接相1.2~2.1m 知り合いでない人を会話したり、 商談などの仕事関係の相手に適した距離 社会距離 遠方相2.1~3.6m 公式な商談など、互いに気にすることなく仕事ができる距離 近接相3.6~7.5m 簡単な会話が可能な、公的な距離 公共距離 遠方相7,5m~ 講演などに適した距離
女性経験の少ない男性は、このパ―ソナルスペースを踏まえずにいきなり密接距離で接したりしてしまいがちです。
いきなり接近すると、気持ち悪がられますし、度が過ぎるとセクハラだと思われます。
パーソナルスペースの概念を踏まえて、徐々に身体的にも精神的にも距離を縮めていきましょう。
モテない男性は、いきなり女性に接近し過ぎて、がっついていると思われて嫌われてしまうことが多いです。