
ダブルバインドとは?恋愛での使い方
ダブルバインドは、同時に相矛盾する二つのメッセージを相手に与え、それを受け取った者はその矛盾を指摘できず、しかも何らかの応答をしなければならないという状況を言います。
ダブルバインドは、恋愛においても、それ以外においても、非常に効果的なテクニックです。
ダブルバインドは、相手に要求を上手く飲ませたい時に有効な心理学のテクニックです。
この説明だけでは良く分からないと思いますので、具体例を出してダブルバインドの解説をしていきます。
ダブルバインドの例
例えば、コーヒーのCMで、こういうものがあるとします。
「ほんのり甘いコーヒーと、ほろ苦いコーヒー、自分はどちらを選ぶ?」というキャッチフレーズのCMです。
このCMでは、二種類の甘さの違うコーヒーの販売の促進を狙っています。
これを聞いた視聴者は、頭の中に「甘いのと苦いの、どっちがいいかな・・・」みたいな思考が無意識のうちに浮かんでしまいます。
すると、思考が「どちらのコーヒーを飲もうか?」という方向に無意識に向かってしまいます。
その結果、「コーヒーを飲むかどうか?」という方向に思考が向かなくなってしまうのです。
「コーヒーを飲まない」という選択肢に注意が行かなくなってしまい、どちらの味にするか、という方向に注意が行ってしまうのです。
これが、ダブルバインドです。
キャッチフレーズがもし、「二種類の味のコーヒー、新発売!ぜひお試し下さい」
みたいなものだったら、視聴者を「どちらのコーヒーを飲もうか?」という思考に導くことができません。
ダブルバインドの効果
ダブルバインドを使えば、自分に都合の良いように相手の意見を操作することができるのです。
また、ダブルバインドには、相手に選ばせているという形を取るため、相手側としては強制されたような感じがしないのです。
実質的には、こちら側の意見を強制しているようなものなのですが、相手は強引に誘われた、という印象を持ちません。
「自ら選んだ」という感覚が強く残るためです。
「ダブル」バインドとありますが、3つや4つの選択肢を出してももちろん構いません。
ただし、選択肢が多すぎないようにしてください。
ダブルバインドには、相手に要求をのませやすくする効果だけでなく、会話をスピーディに運ぶ効果もあります。
優柔不断な女性に対してや、会話する時間が限られている状況などでも、適切に使うことで会話がスムーズに流れます。
ダブルバインドと恋愛・コミュニケーション
恋愛において役に立つダブルバインドの使用例を紹介していきましょう。
まず、デートに誘う時のダブルバインドについてです。
連絡先を手に入れてから、ある程度仲良くなったらデートに誘いますよね。
そのデートの誘いが断られる確率を大幅に下げる誘い方をお教えしましょう。
例えば、何らかの遊戯施設に女性を誘う場合のことを考えてみます。
もちろん、会話の流れでどこかに遊びにいく流れになっている場合です。
この場合、施設名をきちんと述べるのがポイントです。
例えば、「ボーリングと映画館、行くとしたらどっちに行きたい?」
みたいな感じです。
これにより、「デートに行くかどうか?」から、「ボーリングと映画館どちらに行くか?」に女性の注意を移すことができます。
また、このダブルバインドの結果、相手が「最近映画見てないから、映画見たいなぁ」などと言ってきたら、
「じゃあ、最近やってるxxxと、○○○だったら、どっちが見たい?」
※xxxと○○○にはそれぞれ映画名が入る
二回連続でダブルバインドを使う、ということですね。
このようにすれば、女性を上手くデートに誘うことができるでしょう。
これが、
「デート、どこに行きたい?」
などと具体的でない、抽象的な提案だったり、
「○○○っていう映画知ってる?一緒に見に行かない?」
などと単一の提案しかしないようでは、あまり上手くいきません。
前者は選択肢が多過ぎて選びにくいですし、後者はイエスかノーで答えなければならないため、女性が答えづらいからです。
コールドリーディングのダブルバインドを、デートの日付を決める時に応用してみましょう。
この場合、
「いつ空いてる?」
ではなく、
「13日と18日だったらどっちが暇?」
「自分は水曜と金曜が空いてるんだけど、どっちが都合いい?」
などと訊くのです。
これで、女性の思考を、デートに行ける日があるかどうか→デートに行くこと前提でいつ行くか、変化させることができるのです。
もちろん、女性が最も空いていそうな日が13日と18日ということです。
ダブルバインドは非常に効果的なコールドリーディングで、自分の意図する方向に相手の思考を誘導することができますが、
「強引」という印象を女性心理に与えてしまうことがあります。
どのような場合に強引な印象を与えてしまうかというと、それは提示した選択肢がどれも相手にとって都合が悪い場合です。
先ほどの例なら、女性にとって13日と18日が都合が悪いのに、男性側の都合で13日と18日を指定している、といった感じです。
ダブルバインドが有効なのは、選択肢が相手にとってどれを選んでもそれほど大差がない場合です。
また、ダブルバインドが効果的だからといって、使い過ぎると、強引な人という印象を相手に与える恐れがあるので、その点は注意してください。
次は、合コンでのダブルバインドの使用例です。
合コンで成功(性行?)できるかどうかは、二次会に行けるかどうかが大きく影響することはご存じだと思います。
お持ち帰りするにしても、一次会が早い時間帯だとホテルにも誘いづらいですね。
そこでダブルバインドの登場です。
一次会が終わりに差し掛かった頃にでも、「二次会、和民と土間土間どっち行く?」みたいに訊くのです。
そうすることで、相手の中から「二次会に行くかどうか?」という選択肢が消え、相手は「どちらの居酒屋に行くか?」を考えてしまうのです。
かなり多くの男が、自信なさげに、
「二次会、行かない?」とか、
「この後、時間がある?」
のような訊き方をします。
これではまるで駄目です。
具体的に、店名を出して誘いましょう。
他にも、バーと居酒屋などの二択で攻めることなども効果的です。
この誘い方を知っているだけで、デートの誘いの承諾率が大幅に上昇すること間違いなしです。
ぜひ使ってみて下さい。
間違っても、「二次会、行かない?」みたいな訊き方はしないでください。
このような具体性に欠ける誘いは相手が断りやすいものです。
また、居酒屋や、バー、合コンなどで酒を飲ませて酔わせたい場合にも、ダブルバインドによるコールドリーディングはかなり役に立ちます。
女性がどの酒を飲むか迷っているようなら、アルコール度数の高い酒を2~3種類ぐらいあげて、女性に選ばせるのです。
すると、女性の思考はアルコール度数の高い飲み物を飲むかどうか?というところから、あなたの提示した度数の高い酒を飲むかどうかにシフトするのです。
この方法を使えば、簡単に女性を酔わせることができます。
ここまで、ダブルバインドの例を色々紹介してきましたが、本当に色々な場面でこのコールドリーディングのテクニックは使えます。
ここでは、特に恋愛で使うのに有利な女性心理に効果的なものにしぼって紹介しましたが、日常の色々な提案の場で使うことができるものです。
ぜひ、色々な場で使ってみてください。